CONCEPT

失った歯は二度と戻りません。

しかも一本の歯を失うことは

口の中全体に影響を及ぼします。

わずかでも残せる可能性のある歯は

歯科治療にはつねに

いくつかの選択肢があります。

あなたの歯の現状や、治療法について

しっかり説明しますので、

「痛くないかな…」

「勝手に抜かれないかな…」

みなさん歯医者には

ネガティブな気持ちをお持ちでしょう。

＊＊＊＊＊

むし歯の治療…なるべく削らず白い詰めもので終わらせたり、歯の神経を残せるよう、慎重な処置を行います。しかしながら、不適切な詰めものやむし歯の取り残しにより、かえって歯の寿命を縮めることがないよう、考えています。

むし歯の治療は、残念ながら一方通行です。治療により完全に元通りになることはありません。かと言って放置すれば、一足飛び、二足飛びに進行します。最も歯が長持ちする(できれば生きてる間中！)治療法を検討します。

歯周病は歯ぐきの病気で、むし歯とは病態も治療法もまったく違います。

むし歯と違い、重症で抜歯になるまで、痛みなどの症状はありません。

またむし歯のように、とって詰めものをして終わりではなく、地道な通院治療と、ご自宅での口腔清掃が必要です。

ですが、しっかり取り組めば、それだけ成果の出る治療です。

また中等度〜重度の歯周病には、歯ぐきの手術や、近年保険適用にもなった再生療法が有効な場合があります。

歯ぐきの出血や歯の揺れが気になる方はご相談ください。

お子さんの歯科治療でもっとも大事なことは、歯医者に慣れてもらうことです。むし歯の治療で来られた方で、子どものころの歯科治療がトラウマでずっと来られなかった、という方がいらっしゃいます。怖いので放置していたと…。そうならないよう、お子さんの気持ちと歩調を合わせて治療を進めていきます。

定期検診では、歯みがきチェック、歯みがき指導、フッ素塗布、シーラント(むし歯予防処置)などを行います。定期検診で来られるうちに、歯医者の雰囲気に慣れてくれるお子さんも多いです。

むし歯になった乳歯も、可能な限り治療して、永久歯との交換期まで残せるようにします。どうせ抜けるのに…と思われるかもしれませんが、乳歯には、永久歯の生えるスペースを確保するという重要な役割があります。

乳歯を早くに失ったりむし歯を放置すると、乳歯の歯並びが乱れて、永久歯の歯並びにも影響をおよぼします。

歯の機能回復だけでなく、見た目の美しさも追求する治療です。自分の歯や、詰めもの(歯の一部を埋める)や被せもの(歯全体に被せる)を可能な限り美しく、自然な歯に近づけたい場合、保険治療では難しい場合があります。セラミック材料やホワイトニングで対応します。また症例によっては、保険治療の範囲内で金属を白くすることも可能です。

特に若い方で、奥歯が痛い、歯ぐきが腫れる、などの症状がある場合、親知らずが原因のことがあります。このような親知らずは放置せず、早めの抜歯をおすすめします。また顎の痛み、舌や口の中の粘膜の腫れなど、気になることがあればご相談ください。当院で対応が難しい場合は、鳥取大学や松江赤十字病院などをご紹介しております。

通院での治療が難しい場合、訪問診療が可能な場合があります。まずはご相談ください。